クラックル織りの洋書を買ってしばらく眺めていました。細い糸と太い糸の組み合わせや多色使いが大変そうで、なかなか実行に至らずにいたのですが、同じ太さの糸の2色でできる作品があったので、まずはそれにトライ。
次は、同じ太さの5色の糸を使うテーブルセンターが載っていたので、それをマフラーにして織ってみようと考えました。いろいろサンプルを織ったのですが、5色だとどうしても色の組み合わせがしっくりこなくて、あきらめました。糸を並べたときはいい感じに思えても、実際に織ると1色だけ目立ったりして、なんだかちくはぐになるんですね。普通のチェックなどよりも、色の混じり方が複雑で難しいなあと思いました。
試行錯誤の結果、5色から2色減らして3色の糸で織ったのがこの作品。クラックル織りはその名前の元となっている「陶器のひび」のような隙間が現れます。3色だけとは思えない多様な色調と、それが規則的に並ぶのが何よりの魅力ではないでしょうか。
もっといろいろ織ってみたい、挑戦しがいのある織物です。